「か」からはじまる歯科専門用語
介護保険制度(かいごほけんせいど) | 寝たきりなどで介護を必要とする40歳以上の人のために、在宅もしくは施設において、必要な医療福祉サービスを提供するための制度。 訪問歯科診療→ |
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かかりつけ歯科医 | 歯の治療、歯に関する相談、定期検診など、歯と口の健康を日常的にトータルサポートしてくれる身近な歯科医師、歯科医療機関のこと。 当院について→ |
過蓋咬合(かがいこうごう) | 下の前歯がほとんど見えないほど、上の前歯が深く覆っているような不正咬合(噛み合わせが正常ではない状態)のこと。 |
架工義歯(かこうぎし) | ブリッジのこと。歯のない部分の両側の歯を削り、かぶせ物でつなげる治療法。 |
下歯槽神経(かしそうしんけい) | 下アゴの歯髄(歯の神経)、歯根膜(歯の周囲を取り巻く膜)に分布する神経のこと。 |
過剰歯(かじょうし) | 人間に生える32本の歯(親知らず4本を含める)以外に生える余分な歯のこと。 |
可撤(かてつ) | 取り外しができること。 |
窩洞形成(かどうけいせい) | 虫歯を取り除いたあと、修復する材料(つめ物)の特性に合わせて、削ったあとの形を整えること。KPとも呼ばれる。 |
仮封剤(かふうざい) | 虫歯を削った穴に詰め物やかぶせ物が入るまで、一時的に穴を封鎖する(ふさぐ)治療材料のこと。 虫歯治療へ→ |
噛み合せ(かみあわせ) | 上の歯と下の歯の並び方、接触関係のこと。 |
カリエス | Cries。英語で虫歯のこと。 |
カリエスリスク | 虫歯の危険度のこと。唾液の量や質、口の中の細菌の種類や数などを調べるカリエスリスクテストによって、各個人がどのように虫歯を予防をすればよいか、ある一定の指針が分かる。 予防歯科へ→ |
カリオロジ- | 虫歯の原因と予防をさまざまな角度から研究する学問のこと。 予防歯科へ→ |
仮歯(かりば) | 前歯などを削ったあと、詰め物やかぶせ物が入るまでの間使用する仮の歯。テンポラリークラウン、テックと呼ばれることもある。 |
カルテ | 検査結果などの医療記録や診療情報を記した「診療録」のこと。「診療記録」とも呼ばれる。 |
観血的処置(かんけつてきしょち) | 抜歯(ばっし)など、出血を伴う外科的処置のこと。 |
鉗子(かんし) | 抜歯(ばっし)などの際に使われる治療器具。 |
甘味料(かんみりょう) | 食品に甘味を与える調味材料。植物などから抽出精製される天然甘味料と、化学的に合成された人工甘味料に大別される。 |
外傷性咬合(がいしょうせいこうごう) | 大きな虫歯、抜けた歯、合わないつめ物などを放置し、かみ合わせのバランスが悪い状態が続くと、特定の歯に必要以上の力がかかり、歯を支える歯周組織にダメージを与え、慢性的な歯痛を起こしたり、歯が抜けたりする病気。咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)とも呼ばれる。 |
顎関節症(がくかんせつしょう) | 物を噛むときあごの関節が痛い、口が大きく開けられない、口を開け閉めするとき変な音がするなど、あご周辺の機能障害の総称。虫歯、歯周病についで多い口の病気と言われている。原因は噛み合せの異常や外傷、精神的ストレスなど様々。 |
顎顔面(がくがんめん) | 上下の歯と口を含むアゴ全体のこと。 |
顎骨骨折(がくこつこっせつ) | 転倒、交通事故、けんかなど、顔面を強打したときに歯を支えるアゴの骨が折れること。 |
「き」からはじまる歯科専門用語
気腫(きしゅ)・顔面気腫(がんめんきしゅ) | 皮下組織(皮膚の下の組織)に何らかの原因で空気が入り、顔などが張れること。胸部にあった気腫が顔面まで及んだときや、顔の骨を骨折したとき、ごくまれに歯を削る機械から出る空気が、顔の皮下組織に入ったときなどに起こる。 |
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キシリトール | 天然素材の代用甘味料のこと。白樺やトウモロコシに含まれるキシランという多糖を加水分解し、得られたキシロースを還元して作られる。砂糖と同じぐらいの甘さがあるが、歯に付着した歯垢(プラーク)の細菌によって分解されにくいので、むし歯を起こしにくいと言われている。 |
基底結節(きていけっせつ) | 前歯の舌に面している側で、歯ぐきに近い盛り上がった部分のこと。 |
臼歯(きゅうし) | ものを臼のようにすりつぶす奥歯のこと。上下左右合わせて小臼歯8本、 大臼歯8本の合計16本(親知らずを入れると20本)ある。 |
キュレット | 主に歯の根についた歯石(しせき)を取り除くために使われる治療器具のこと。 |
矯正治療(きょういせいちりょう) | 特別な装置を使って歯やあごの形を整え、健康な噛み合わせと美しい歯並びを作り出すことによって心身の健康を目指す歯科治療。 審美治療→ |
頬側根(きょうそくこん) | 歯の根が2つもしくは3つに分かれている臼歯(奥歯)の、頬(ほっぺた)の側にある歯の根のこと。 |
局所麻酔(きょくしょますい) | 手術をする場所へ直接注射し痛みをなくす、体への負担が軽い麻酔法。 |
局部義歯(きょくぶぎし) | 部分入れ歯のこと。パーシャルデンチャーとも呼ばれる。 入れ歯→ |
金合金(きんごうきん) | 金属アレルギーの恐れが少ない歯科用金属のひとつ。保険の適用はなし。 |
近心(きんしん) | 左右の中切歯(ちゅうせっし:一番真ん中の前歯)の接触点に近づく方向のこと。遠ざかる方向は遠心。 |
金属床(きんぞくしょう) | 入れ歯の床(土台の部分)に金やチタンなどの金属を使う入れ歯のこと。 入れ歯→ |
金パラ | 金銀パラジウム合金の略。歯の詰め物やかぶせ物によく使われる保険適用の歯科用金属の一つ。 |
技工士(ぎこうし) | 歯の詰め物やかぶせもの、入れ歯、矯正装置、マウスガードなどの製作を担う歯科医療の技術専門職。緻密で熟練した技術が求められる。歯科技工士になるには国家資格が必要。また、歯科医師の指示が無ければ技工を業と出来ない。 |
義歯(ぎし) | 入れ歯のこと。 入れ歯→ |
銀合金(ぎんごうきん) | 乳歯の治療によく使われる保険適用の歯科用金属の一つ。 |
「く」からはじまる歯科専門用語
クラウン | 歯全体を覆うかぶせ物のこと。歯の神経治療などで削った部分が大きく詰め物ができないときに使われる。 |
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クレーター | 歯間乳頭(しかんにゅうとう:歯と歯の間の三角形の歯ぐき)に見られる、クレーター状(噴火口のような)の陥没(へこみ、くぼみ)のこと。 |
クレフト | 歯ぐきにできたV字やU字型の裂け目のこと。不適切な歯磨き、たまったプラーク(歯垢)、噛み合わせの異常などが原因で起こる。 |
クローズドロック | 顎関節症(がくかんせつしょう:あご周辺の機能障害)が進んで、口が思うように開かない状態のこと。 |
グラスアイオノマーセメント | 虫歯などの治療に使われる歯の詰め物のひとつ。他の詰め物に比べると硬さがやや劣るがフッ素が含まれており、虫歯の再発を防止する作用があると言われている。 虫歯治療へ→ |
グルカン | ミュータンス菌(虫歯の原因となる細菌の一種)が、ショ糖などをエネルギーとして作り出す、粘着性のあるネバネバした物質で、歯の表面にくっつき、プラーク(歯垢)となる。 予防歯科へ→ |
グルコースクリアランステスト | 虫歯になりやすい危険度を評価する方法の一つ。グルコース溶液(ブドウ糖)を1分間ほど口に含ませて吐き出し、口の中からグルコースが消えるまで、一定時間ごとに試験紙を使って測定する。グルコースが5分以内に消えれば、虫歯になりにくい。 予防歯科へ→ |
グルコシルトランスフェラーゼ | 虫歯菌が産生する酵素。この酵素がショ糖からグルカンというネバネバした物質を作り、これが歯の表面にくっ付いてプラーク(歯垢)となる。 予防歯科へ→ |
「け」からはじまる歯科専門用語
KP | 虫歯を取り除いたあと、修復する材料(つめ物)の特性に合わせて、削った形を整えること。窩洞形成(かどうけいせい)とも呼ばれる。 |
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ケイ素 | 体内の働きを調節する、人体に必要な元素の1つ。骨や歯、爪などを丈夫にするなどの働きを持つ。 |
欠損(けっそん) | 虫歯や歯周病など何らかの理由により、一本以上の歯がなくなってしまっている状態。 |
犬歯(けんし) | 上あごおよび下あごの正中(せいちゅう:真ん中のこと)から3番目の永久歯。上下4本ある。 |
「こ」からはじまる歯科専門用語
コ・デンタルスタッフ | 歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手、受付、看護師、栄養士、機能訓練士、歯科材料店など歯科医師とともに歯科医療を支える重要な役割を担うスタッフのこと。パラデンタルスタッフとも言われる。 予防歯科へ→ |
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コーヌスクローネ(コーヌス義歯) | 局部義歯(部分入れ歯)の一つ。針金を使わず、残っている歯に金属の冠(かぶせ物)をかぶせ、そのかぶせ物と入れ歯の装置とを合体させる方法。保険の適用はなし。 |
コア(core) | 歯の神経治療などで削った部分が大きく、詰め物ではなくかぶせ物(クラウン)で修復する際、歯の強度を保つために作られる土台のこと。使われる金属の種類によって、メタルコア、レジンコアなどに分けられる。 |
口角(こうかく) | 上唇と下唇がつながっている部分。 |
口角炎 | 口角(上唇と下唇がつながっている部分)が裂けて出血したりする炎症。 |
口蓋裂(こうがいれつ) | 赤ちゃんの口の中(口腔)の天井の部分(口蓋)が裂けて生まれてくる状態。歯列や唇まで裂けている場合は、口唇裂(兎唇)と呼ばれる。800~1000人に一人の割合で発生する先天異常で、詳しい発生原因は分かっていない。 |
口腔カンジダ症 | ほおの粘膜、舌などが白い苔状の物に覆われる感染症の一種。口の中や直腸の中にいる菌が免疫力の低下などにより炎症を起こし、発症すると言われている。 |
口腔ケア(こうくうけあ) | 虫歯や歯周病などの病気治療・予防、入れ歯の手入れ、ものを噛んだり飲み下したりする訓練など、歯と口から健康を維持、推進していく総合的な医療と介護のこと。 訪問歯科診療→ |
口腔外科(こうくうげか) | 口の中のケガ、あごの骨折、舌癌などの外科的処置を行う歯科の診療科目の一つ。 |
口腔前庭(こうくうぜんてい) | 頬(ほほ)および唇の内側の粘膜と、上下の歯との間にできる、馬の蹄(ひづめ)形の空間のこと。 |
口腔粘膜(こうくうねんまく) | 頬(ほっぺた)の内側など、口の中を覆う柔らかい組織のこと。吸収や分泌のなど機能を持ち、血管、神経などが分布している。 |
咬合(こうごう) | 噛み合わせのこと。噛み合せがおかしい(歯並びや、顎の位置関係が悪い)ことを不正咬合と言う。 |
咬合採得(こうごうさいとく) | 入れ歯やかぶせ物などを作る際、上下の歯の噛み合せの位置関係を決定すること。 |
咬合性外傷(こうごうせいがいしょう) | 大きな虫歯、抜けた歯、合わないつめ物などを放置し、かみ合わせのバランスが悪い状態が続くと、特定の歯に必要以上の力がかかり、歯を支える歯周組織にダメージを与え、慢性的な歯痛を起こしたり、歯が抜けたりする病気。 |
咬合調整(こうごうちょうせい) | 歯周病などでかみ合わせのバランスが悪く、特定の歯に必要以上の力がかかり、歯を支える歯周組織にダメージを与えている際、歯を少量削って慎重にかみ合わせを調整する方法。 歯周病治療→ |
咬合平面(こうごうへいめん) | 入れ歯などが作られる際、正しい噛み合せの基準として目安にされる、上下の歯が接する平面のこと。 |
硬質レジン | 歯の詰め物やかぶせ物に使われる、硬いプラスチックのような複合樹脂。保険適用で広く使用されているが、磨耗や変色しやすいなどの欠点もある。 |
口臭(こうしゅう) | 歯周病、舌苔(ぜつたい)、タバコのヤニ、にんにくなど強い匂いのある食事、ストレスなどによって起こる口の臭いのこと。 歯周病治療→ |
公衆衛生活動(こうしゅうえいせいかつどう) | 人々の病気予防や健康増進のため、公私にわたりさまざまな形で行われる組織的な活動のこと。歯科に関しても、無料歯科相談、学校や施設での虫歯予防教室、母親教室、歯科健診、高齢者の方や身体の不自由な方への訪問歯科診療など、多種多様な公衆衛生活動が活発に行われている。 |
口唇ヘルペス(こうしんへるぺす) | 唇の周りなどに水泡ができる感染症の一種。ストレスや疲労、カゼなどで免疫力が低下したときにかかりやすい。 |
口内炎 | 口の粘膜が赤く腫れたり、できものができたりする病気。 |
後発医薬品(こうはついやくひん) | 先発医薬品(せんぱついやくひん)の特許が切れた後に、先発医薬品と成分や規格等が同一であるとして、臨床試験などを省略して承認される薬のこと。ジェネリック医薬品とも言われる。→先発医薬品(せんぱついやくひん) |
骨髄(こつずい) | 胸や腰の骨の内部にあり、白血球、赤血球、血小板など血液を造るゼリー状の組織。 |
骨隆起(こつりゅうき) | 骨が過剰に発育することによって下アゴや口蓋(こうがい)にできる、非腫瘍性(ガンではない)のふくらみのこと。 |
根管治療(こんかんちりょう) | むし歯が進み歯髄(歯の中の神経や血管などの組織)が死んでしまった場合に行う歯の根の治療。 虫歯治療へ→ |
根充(こんじゅう) | 歯の根の治療の際、歯髄(歯の中の神経や血管などの組織)などを取り除いてきれいになった歯の根の中に、細菌などが入らないよう栓をする処置のこと。 虫歯治療へ→ |
根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん) | 虫歯が進んで歯の根の先まで感染し、膿(うみ)の袋が出来て炎症を起こす病気。 虫歯治療へ→ |
根治(こんち) | 根管治療(こんかんちりょう)の略。むし歯が進み歯髄(歯の中の神経や血管などの組織)が死んでしまった場合に行う歯の根の治療のこと。 虫歯治療へ→ |
コンポジットレジン | 前歯や奥歯の小さい虫歯治療などに使われる白いプラスチックの詰め物。複合レジンとも呼ばれる。保険適用。 |
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん) | 口の中の細菌などが気管にはいって起こる病気。寝たきりなどで細菌に対する抵抗力が低下しているお年寄りに多い。 |
5分の4冠 | 歯の5面のうち4面 を覆っているかぶせもののこと。 |