歯みがきとは?

歯みがきとは何?と聞かれると、「むし歯にならないように」「寝る前に磨く」「子供のころからやっているから」などと、漠然とした理由で、歯磨きをしているのではないでしょうか?

予防のため

本来歯みがきとは、「むし歯や歯周病の予防のために歯垢を落とすこと」なのです。

歯をきれいにしたり、歯肉の炎症を防いだりするために大切なのは歯ブラシで食べかすなどを取り除くことです。食べかすがたまっていると、そこで細菌が増えてしまい、歯肉に炎症を起こしたり、虫歯になることがあります。そうならないために、歯みがきをします。食べかすを取り除く目的としては、歯みがき粉がなくても大丈夫です。歯ブラシで正しく歯をみがいていれば、虫歯や歯肉の炎症を予防することができます。

では、歯みがき粉はなぜあるの?と思いますが、それは・・・

歯みがき粉効果

①口臭予防   エチケットとして。歯みがき粉を使って歯みがきすることで口臭を防げます。
②虫歯予防   フッ素が含まれている歯みがき粉を使用すれば、歯を綺麗にするだけでなく虫歯になりにくくすることができます。
③着色を落とす 歯みがき粉に含まれる成分によっては、着色汚れをを落とす効果も得られます。

これらの効果を求めるなら、歯みがき粉を使用しなければ得られない効果です。でもその効果を得るには、まず「歯」についた歯垢(食べかす)をキレイに落とさなければ、効果は十分には得られません。

 

歯科医師・歯科医院スタッフの間では、歯磨き粉をつけないで磨く人が多いです。一歯一歯(いっしいっし)丁寧に、力を入れず磨き、舌で汚れが落ちたか確認しながら磨いていきます。そうして磨いているとある時「スッ!!」と口の中がスッキリする時があります。それが「汚れが落ちた」サインです。

「一日一回はお口のリセット」と思って、歯みがき粉を付けずにブラッシングだけで、しっかりと汚れを落としてみましょう。