酢の取りすぎに注意!

「酸蝕歯」をご存じですか?酸蝕歯はお口の二大疾患「歯周病」・「むし歯」に次ぐ「第三の歯科疾患」といわれ、酸によって歯が解ける症状で、生活習慣病の一種とされていています。歯は表面がエナメル質という素材で出来ており、このエナメル質とは人間の体の中だと最も硬い組織であると言われています。エナメル質は「酸」に弱い性質を持っています。酸が歯の表面のエナメル質を溶かすと、むし歯や知覚過敏になりやすかったり、着色汚れが付きやすくなったりします。お酢やレモンなど強い酸性の(pH値が低い)飲食物だけでなく、ドレッシングやコーラなども「酸蝕歯」のリスクが高いのです。

しかし、歯に良くないからと食べる楽しみを制限しすぎてストレスになってもいけません。また、黒酢やリンゴ酢などは、血圧低下効果や高血圧予防、疲労改善、肥満抑制など、健康に良い効果のあるお酢ドリンクとして親しまれています。

そんな健康促進の為に欠かせないお酢ではありますが、摂取した後そのままお口を放置していると歯が溶けてしまう可能性があるのです。歯が溶けるリスクが高いのは、長時間お口の中にある場合ですので、お酢を食べたり飲んだりした後に歯磨きをしたり軽くうがいをしたりすれば酸蝕歯のリスクは抑えられます。