仮詰めについて。
仮詰めとは、文字通り、「仮の簡易的な詰め物」のことです。
根管部の治療(根っこの治療)中や、虫歯治療の後に、治療痕を塞ぐために補綴物(ほてつぶつ)と言われる被せ物や詰め物をしますが、削った歯の部分を型取りしてから、その型をもとに歯科技工士が詰め物やかぶせ物などを製作し、取り付けまでの間の簡易的に詰め物です。
仮詰めの必要性についてや注意点についてご紹介しておきます。
歯がしみないようにするため
歯を削ると象牙質がむき出しになるため、少しの刺激で「キーン」としたしみるような痛みが出ることがあります。この痛みから守るため「仮詰め」をすることがあります。
隣の歯が動かないようにするため
歯は空いたスペースに動こうとするはたらきがあります。型取りの後など隣の歯が空いたスペースに少しずつ移動しまうことがありますので、歯が動かないように「仮詰め」をすることがあります。
歯根が細菌に感染しないようにするため
根管部の治療中は、清掃と消毒を繰り返し丁寧に行うため、数回の通院が必要です。
次回の治療までの期間開いたまま放置してしまうと、せっかく綺麗にした部分に汚れや細菌が入ってしまうこともあるため、「仮詰め」でフタをします。
仮詰めの注意点
治療した部分は何となく気になってしまい、つい手や舌で触れてしまいたくなりますが、強い力が加わるととれてしまうことがあるので、触れないようにしてください。
また仮詰めは取れやすいため、お餅やキャラメル、チューイングガムなど、歯にくっつきやすい食品を噛まないようにしてください。デンタルフロスや歯間ブラシ、つまようじの使用は控え、歯ブラシでブラッシングするようにしましょう。
次の来院日までに仮詰めがとれてしまうことも少なくありません。仮詰めがとれて、お困りの時はお早めにご連絡ください。